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オフショア開発のメリットとデメリットを解説。失敗する前に…。
近頃注目されてきたオフショア開発では、開発業務を海外に委託することで人件費のコストダウンが実現できるメリットがあり、導入する企業も増えています。一方で自社への導入を検討するなら、少なからずデメリットもあることを忘れてはいけません。
今回はオフショア開発における、メリットとデメリットをご紹介します!
もくじ
オフショア開発のメリット
オフショア開発のメリットは、大きく2つあります。
・開発コストの削減 ・人材・リソースの確保 |
開発コストの削減
オフショア開発を活用する最大のメリットは、「システム開発におけるコストの削減」です。委託先の国にもよりますが、オフショア開発が盛んな「中国」「ベトナム」「インド」などは日本国内と比べると人件費が安く、およそ半分程度と言われています。人件費が安いといっても、 現地では高い水準の給与となるので、開発者のモチベーションも高く、国内と遜色ない技術力で開発が期待できます!
人件費をおさえることで、必然的に開発におけるコストも削減できます。
人材・リソースの確保
システムやアプリの需要は急激に伸びている一方、少子高齢化が進む日本では、IT業界においても人材不足に悩まされています。それに伴い、国内での人材確保が困難な状況に直面しています。(参照ページ 日本のIT人材は不足している? )そんな状況を打破すべく、オフショア開発は注目されているのです。
オフショア開発の拠点を持つ国では、IT技術者の育成を支援する国策に力を入れていることも多く、豊富なスキルや技術を持ったエンジニアに開発業務を任せることが可能です。
オフショア開発のデメリット
オフショア開発のメリットを見ていきましたが、デメリットについても2つ紹介します。
・コミュニケーションがうまくとれない ・納期が遅れがちになる |
コミュニケーションがうまくとれない
異なる言語や文化を持つオフショア開発では、細かいニュアンスが伝わらなかったり、日本で当然と思われていることが当然ではない場合もあります。そういった細かな認識のずれから、想定していた物が出来上がらない…なんてこともよく起こります。
そこでコミュニケーターに「日本での勤務経験がある人」「ITの基本知識を持っている人」をアサインすることでより深いコミュニケーションを実現することができます。また口頭のみではなく、内容のテキスト化、図形やイラストを使ったコミュニケーションをとることも大きく効果を発揮します!
納期が遅れがちになる
コミュニケーションを取ることに時間がかかることも原因としてありますが、そもそも物理的な距離が離れていると、進捗や品質チェックをすぐに行うことができない…また根本的に日本人と仕事に対するスタンスが違うため、進捗が遅れたり問題が起こってもあまり気にしていない可能性もあるでしょう。
これらを避けるには、開発先の進捗を明確化することでモチベーションやスピードアップに繋がります。例えばzoomなどのツールを利用して、リモート会議で進捗をこまめに確認したり、図や表にして視覚化しておくと良いでしょう。
さらに進捗は慎重にチェックすることで、途中で起きるミスなどにも早く気づき、迅速に対応することが可能になります。
オフショア開発で失敗しないために…
そもそもオフショア開発に限らず、どんなことにも失敗はつきものですね。コミュニケーション不足での認識の”ずれ”や納期の遅れは、開発コストを削減するつもりが想定よりコストも時間もかかってしまったという失敗はよくあります。オフショア開発を成功させるにはコスト面などに注目するだけでなく、開発先の特性を理解して、円滑なコミュニケーションを取ることが”カギ”となります。
開発先の国では技術を持ったエンジニアも多く在籍するので、上手く活用することで高品質・低コストを両立した開発が期待できるでしょう。
初めてのオフショア開発には多くの不安や懸念が多くあるかもしれません。しかし、事前に対策することで「エンジニア不足の解消」「コストの大幅な削減」の課題を解決し、大きなビジネスリードにつながることが期待されています!