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Firebaseって何?BaaSのメリットを理解して楽にアプリ開発を進めよう。
「Firebaseは便利だって聞くけど、そもそもFirebaseって何?」と考えている方も多いはず。
今回は、「ログイン認証」などの多くのアプリに採用される機能の実装が素早く簡単に行えるFirebaseについて解説していきます。
もくじ
Firebaseって何?
BaaSとして代表的なサービスのひとつがFirebaseです。ただ、そもそもBaaSという言葉を知らない方も多いかもしれません。「そもそもBaaSとは何か?」から考えていきましょう。
そもそもBaaSとは何か?
BaaSとはBackend as a Serviceの略で、バックエンド(アプリの裏側の処理)の機能を提供してくれるサービスです。「ログイン認証」や「データベース」といった部分がバックエンドにあたるものです。このバックエンドの機能を開発することなく、BaaSから提供された機能で開発を進められるため、エンジニアのリソースを削減したり、短期間でのアプリ開発を可能にしてくれます。
モバイルアプリでも使用されることが多く、mBaaS(moblie Backend as a Service)とも呼ばれています。
BaaSについて詳細を知りたい方はこちらの記事で詳しく解説しています。
BaaSでスピード化?アプリ開発が簡単になるサービスを紹介!
Googleが提供しているBaaS
Firebaseは、Googleが提供しているBaaSです。Googleが提供しているため、大規模なアプリケーションになっても高いインフラ技術で安心して使用することができます。
スケーラビリティの高いNoSQLや、簡単にログイン機能が実装できるなど、個人の小規模なアプリ開発から企業の大規模なアプリ開発まで幅広く対応できるサービスになります。
Firebaseで実現できる機能
BaaSとして多くの機能があり、幅広く対応できるFirebaseですが、ここではその中でも活躍する頻度の高い機能を4つ紹介します。
Firebase Hosting(アプリの公開)
Firebase Hostingは、Webページをより簡単に公開することができる機能です。
Webアプリやランディングページ、PWAなどもデプロイのステップが少なく、簡単に素早く公開できるため、個人のアプリなどでとにかく開発してすぐに公開したい場合には、特に効果的でしょう。ドメインは自動生成されますが、ドメインを用意することで指定のドメインで公開することも可能です。
変更内容を事前にプレビューすることができるので、複数人での開発中のテストの実施も容易に行えます。
Firebase Authentication(ログイン機能)
Firebase Authenticaitonは、ログインやログアウトといった認証周りの機能を提供してくれます。
ユーザー名とメールアドレスだけのシンプルなログイン機能から、SNSのアカウント情報と連携したログイン機能まで実現したいアプリにあったログイン機能の追加が可能です。ログイン機能は実装されているアプリが多いですが、バリデーションやセキュリティ面など、考慮が必要になり、工数がかかる実装箇所となりますが、Firebase Authenticaitonを使用することでより素早く実装することができます。
Cloud Firestore(データベース)
Cloud Firestoreは、NoSQLによる拡張性の高いデータベースを提供してくれます。
自由度が高いデータベース構造で、幅広いアプリに対応することができます。特に意識することなく、アプリの応じてスケールアウト(拡張)できるため、意識を分散させることなく、アプリ開発に集中することができます。
リアルタイムで同期させることができ、それぞれの端末でタイムラグなくアプリを使用できます。
Firebase Analytics(アプリの分析)
Firebase Analyticsは、アプリの使用状況など、マーケティングを最適化するための分析機能を提供してくれます。
ユーザーの行動を記録したり、アプリ内の通知の効果といったアプリに関わるデータを効果的に分析することができます。そのため、狙ったターゲットにより刺さりやすいアプリ開発を進めることができ、効果的なマーケティング戦略を進めるために重要な機能となります。
Firebaseのメリット
Firebaseには多くのメリットがありますが、その中でも特に3つのポイントがあります。
人気のフレームワークと好相性
ReactやVueといったモダンで人気なJavaScriptライブラリや、Next.js、Nuxt.jsといったモダンなフレームワークとも相性が良く、スムーズにアプリ開発を進めることができます。Webアプリだけではなく、ReactNativeやFlutterといったモバイルアプリ開発のためのフレームワークも連携することができます。
そのため、幅広く開発に対応できます。
短期間でアプリの開発が可能
バックエンドの機能を提供してくれることから、バックエンドの実装箇所の時間を短縮することができ、短期間でのアプリ開発を可能にしてくれます。
少人数の規模での実装や個人開発など、短期間での開発を目標にしている場合は、BaaSであるFirebaseは特に効果を発揮してくれます。短期間の開発になれば、費用の面から見ても効果が見込めます。
フロントエンドのみで多機能なアプリ開発
FirebaseのようにBaaSを用いることで、Webアプリであればフロントエンドのエンジニアのみ、モバイルアプリであればモバイルアプリのエンジニアのみでのアプリ開発が可能になります。
特に「ログイン認証」や「データベース管理」をフロントエンドのみで実現できることは最大のメリットです。バックエンドエンジニアのリソースがない場合でも、アプリ開発を進めることができ、多くのアプリが生み出されています。
Firebaseは特に個人開発、少人数の開発に向いている
ここまでFirebaseの提供されている機能やメリットについて触れてきました。多くの機能を提供してくれるFirebaseは企業での大規模なアプリにも対応できますが、「人材リソースが足りていない」「個人でのアプリ開発」といった場面に特に適しています。
自社内の課題が人材面や費用面といったことが考えられるなら、一度Firebaseを検討してみることをお勧めします。