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22.08.30

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AWSのPaaS機能とは?主な機能をわかりやすく紹介!

「AWSとPaaSはなんとなくわかるけど、具体的にAWSのどの機能がPaaSかわからない…」と思われている方は多いはずです。

そんな方に向けて、今回はAWSのPaaS機能について紹介いたします。

AWSのPaaS機能を使えば、アプリケーションの開発速度の向上や、大規模なデータを扱えるようになります。この記事であなたの利用用途に合ったAWSのPaaS機能を見つけていきましょう。

AWSとは

AWS(Amazon Web Services)とは、Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービスのことです。

「そもそもクラウドコンピューティングサービスとは何か?」についてですが、インターネットを経由してアプリケーションに必要な環境や機能(サーバーやデータベースなど)を提供するサービスの総称を指します。

現在AWSが提供するサービスは総計200以上あり、サーバーやデータベースなどの実行環境以外にも、AIで画像や動画の分析を行える「Amazon Rekognition」や、AR(拡張現実)・VR(仮想現実)のアプリケーションを作成できる「Amazon Sumerian」など、多岐に渡りサービスを展開しております。

PaaSとは

PaaS(Platform as a Service)とは、クラウド上でアプリ開発に必要なプラットフォーム(土台となる環境)を提供してくれるサービスです。

通常、アプリの実行環境(データベース、OSなど)は、ゼロベースから構築する必要があります。PaaSでは必要な環境が全てクラウドにあるため、1から環境を構築する必要がありません。最近では監視・分析ツールなど、便利なツールも搭載されているため、周りでもPaaSを採用している企業の話をよく聞くかと思います。

PaaSをもっと知りたい方は、過去に投稿した「PaaSって何?IT用語の意味とメリット・デメリットをわかりやすく解説!」の記事でわかりやすく解説しておりますのでよければご覧ください。

AWSのPaaS機能とは

ここまで「AWS」と「PaaS」について説明してきましたが、「AWSで使えるPaaS機能はなんだろう」と疑問が出てきた方もいるんではないでしょうか。

そこで今回はAWS内で使えるPaaSを3つ紹介したいと思います。

  1. AWS Lambda
  2. AWS Elastic Beanstalk
  3. Amazon S3

 

【PaaSの機能①】AWS Lambda

AWS Lambdaとは、プログラムを実行する環境を提供するクラウドコンピューティングサービスのことです。

AWS Lambdaでは、OSやサーバーなどの管理はAWS側が全て行うため、インフラを管理するコストが軽減されます。また開発者は実行環境を用意する必要がないため、プログラムを書くことだけに集中でき、スピーディにアプリケーションの開発を進めることが可能です。

2022年8月現在、AWS Lambdaで標準対応している言語は以下の通りです。

Java
Go
PowerShell
Node.js
C#
Python
Ruby

 

上記内容を見て、「対応言語が少ないのでは?」と感じられた方もいるんじゃないでしょうか。安心してください。上記以外の言語でもAWS Lambdaでは、どの言語でも実装可能にする「カスタムランタイム」という機能があるため、開発できるアプリケーションの幅はとても広いです。

 

【PaaSの機能②】AWS Elastic Beanstalk

AWS Elastic Beanstalkとは、アプリケーションの環境構築と管理を自動で行ってくれるサービスです。

通常アプリケーションに必要なリソース(OSやサーバーなど)は自身で選び構築していく必要があります。AWS Elastic Beanstalkを利用すると、リソースの構築・管理の作業が自動的に行われるため、迅速にアプリケーションの導入を行うことが可能です。

例えばAWS Elastic Beanstalkを利用してアプリケーションをデプロイすると、通常は1から構築するAWSのリソース(EC2・S3など)を自動的に構築してくれます。このように開発者側がインフラの構築に時間を取られることがないため、AWS Lambdaと同様にスピーディに開発を進めることが可能です。

 

【PaaSの機能③】Amazon S3

Amazon S3(Simple Storage Service)とは、大容量のデータを格納、および管理ができるストレージサービスです。

S3の主な利用用途は以下になります。

・静的ウェブサイトのホスティング
・アプリケーションで利用する画像や動画の保管場所
・データのバックアップの保管場所
・ビックデータの保管場所 など

 

S3は容量制限がない(1ファイル:5TBの制限はあり)ため、ECサイトでの販売履歴、またSNSでの画像・動画データなどのビックデータの保管場所にも採用されることが多いです。また保存したデータも自動的に別のデータセンターへ複製されるため、万が一の障害やエラーなどの脅威からもデータを守ることが可能になってます。

ユースケースにあったPaaSを使おう

ここまでAWSのPaaSについて説明してきましたが、「実際どういう時にAWSのPaaSを使えばいいんだろう」と思われた方もいるでしょう。

最後にここまでの内容を元に「機能」と「ユースケース」をまとめたものを紹介いたします。

機能 ユースケース
AWS Lambda プログラムを実行する環境を提供 ・シンプルなアプリケーションをスピーディに開発した場合
AWS Elastic Beanstalk アプリケーションの環境構築と管理を自動で実行 ・アプリケーション開発時のインフラ構築の工数を減らしたい場合
Amazon S3 大容量のデータを格納、および管理が可能 ・静的Webサイトのホスティング
・SNSでの画像、動画データなどのビックデータの保管場所

 

このようにAWSのPaaSをうまく利用すれば、アプリケーションをスピーディに開発したり、大容量のデータを扱うことが可能です。アプリを開発する場合には、ぜひAWSのPaaSの利用を検討してみてください。