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22.09.27

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Firebase Firestoreとは?特徴やメリットとデメリットについてわかりやすく解説!

「Firebaseは聞いたことはあるけれど、Firestoreについては詳しく知らない…」

このように、Firebase Firestoreについて疑問を持っている方も少なくないでしょう。この記事では、「Firebase Firestore」の機能についての紹介と、メリットやデメリットについて、わかりやすく解説していきます。

そもそもFirebaseって何?

初めに、「Firebase」というサービスについて解説していきます。

 

Googleの提供するBaaS

「Firebase」は、Google社が提供しているモバイル・WEBアプリケーション開発のプラットフォームであるBaaSです。BaaSについては、最近耳にすることも多いのではないでしょうか?

BaaSとは、「Backend as a Service」の略称であり、Webアプリやモバイルアプリが持つバックエンド機能をアプリケーションサーバー側が代行するサービスです。バックエンド機能を外部委託することで、よりスピーディーなアプリ開発を可能にしてくれます。

世界的なシェアを持つGoogleのサービスということもあり、安全性はもちろんのこと、充実した機能面からもユーザー数が多いサービスです。

 

Firebaseの機能

続いて、Firebaseの具体的な機能についてみていきましょう。

Firebaseには多くの機能が用意されており、ユーザーは自身の用途や目的に合わせて選択していきます。一般的なアプリケーションに必要な「データベース管理システム」や、「デプロイ機能」「ログイン機能」など、便利な機能が簡単に導入できます。

また、開発言語もC++や、JavaScriptのフレームワーク「React Native」など幅広く、無料プランも用意されていることから、テスト開発や自己学習など気軽に使用できる点が魅力です。

こちらの記事では、Firebaseについて、より詳しく解説しています。
Firebaseって何?BaaSのメリットを理解して楽にアプリ開発を進めよう。

Firebase Firestoreでできること

Firebase Firestoreでは、主にデータベース管理システムを利用できます。

そもそも、データベース管理システムとは、どのような機能なのでしょうか?

アプリケーションやシステムではたくさんの情報データのやり取りが発生します。データを蓄積し、必要な情報の取り出しや変更・更新・削除などを柔軟に行うのがデータベースです。そして、データベースをアプリケーション・システム側から簡単に扱えるようにしたのが、データベース管理システムにあたります。

また、Firebase Firestoreは、その他にリアルタイム送受信・サーバーレス対応や、データの高速処理・拡張性にも優れており、柔軟な対応ができることから非常に人気のサービスです。

Firebase Firestoreのメリット・デメリット

ここまで、Firebase Firestoreの便利な機能について紹介してきました。続いては、Firebase Firestoreのメリットとデメリットについてもみていきましょう

 

Firebase Firestoreのメリット

Firebase Firestoreのメリットは大きく3つあげられます。

 

リアルタイム送受信に対応

Firebase Firestoreではリアルタイムのデータ送受信に対応しています。

一般的なデータベースでは、アプリからクラウド上のデータベースにアクセスし、直接データを読み書きします。

しかし、Firebase Firestoreの場合は、アプリがデータベースのローカルコピーに対して変更し、リアルタイムでサーバー上のデータベースに同期します。そのため、常に最新の情報が提供され、迅速な処理が可能です。

また、ローカルコピーを保持しているため、オフライン環境でも利用することができ、オンラインに接続した際に、オフライン時の変更内容を保存・反映しデータベース内容を同期できます。

リアルタイムのデータ送受信やオフライン対応は、アプリケーションの幅が広がる大きなメリットです。

 

サーバーレス対応

Firebase Firestore は、「Cloud Functions」というサービスと組み合わせることで、サーバー管理が必要ない、サーバレスなアプリを構築できます。

通常、webサイトやモバイルアプリケーションを起動する場合、ネットワークやサーバーなどのインフラの構築が必要となります。しかし、Firebase Firestoreでは、自身でインフラを構築する必要や運用・管理の手間がかからず、アプリケーション開発に集中できるのです。

サーバーレス対応は他システムとの連携が少ないシンプルなプログラムの開発・運用に向いていることから、Firebase Firestoreに適した便利な機能です。

 

データの拡張性・高速処理に優れている

Firebase Firestoreというより、NoSQLのメリットになりますが、データの高速処理・拡張性に優れているという点があげられます。

Firebase FirestoreはNoSQLというデータベース方式で構築されています。NoSQLは、近年注目されているビックデータに対応したデータベース方式です。ビックデータとは従来のシステムでは処理が難しい、膨大でかつ多様なデータ群を意味します。

これまで、データベース管理はRDBという方式で処理を行なっておりました。しかしながら、RDBは、大容量のデータ処理の場合、処理速度が低速してしまう欠点がありました。また、サーバー1台で実行するように設計されている関係上、ビックデータのように増え続けるデータ処理への対応も困難でした。NoSQLは、こうしたRDBの欠点に対して、シンプルな構造にすることで、大容量データに対しても発揮できる高速処理を実現しました。同時にサーバーの数を増やすスケールアウトを実現したことで、データの拡張性にも柔軟に対応しております。

Firebase Firestoreは、こうしたNoSQL型の高速処理・拡張性に優れているメリットからも、活用の場が広がることが予測されています。

 

Firebase Firestoreデメリット

続いては、Firebase Firestoreとデメリットについてもみていきましょう。

 

データの整合性が保証されない可能性も

NoSQLの特徴になりますが、データの整合性という点があげられます。

シンプルな構成にしたことで、NoSQLは高速処理ができる反面、データの一貫性がありません。そのため、更新などが頻繁に発生すると、正しく処理されなかった場合もデータが更新されてしまうなど、データの整合性が保証されない場合があります。

例として、銀行の預金データやショッピングサイトの購入データのように、データの一貫性が必要な場面では従来の方式であるRDBが適しており、NoSQLであるFirebase Firestoredでは対応が難しいといえます。

簡単にデータベース設計を実装・お試しされたい方におすすめ!

ここまでFirebase Firestoreの特徴やメリットデメリットについて解説してきました。

Firebase Firestoreは、リアルタイムデータ送受信・サーバーレス対応という便利な機能やデータの高速処理・拡張性に優れいている反面、データの整合性が必要な場面には弱い難点があります。しかしながら、簡単に利用できるというメリットから、テスト開発や自己学習の場として手軽に実装されたい方にはおすすめのサービスです。

ぜひ一度、Firebase Firestoreの活用を検討してみてはいかがでしょうか?