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22.12.21

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APIとは?SDKとの違いやメリットについても解説!

プログラム開発について調べている中で、「APIという単語を見たけど意味がわからない」「APIとは何か理解しないまま説明を読んでいる」ということはありませんか?

本記事では、APIとは何かを解説し、混同されがちなSDKとの違いを説明します。また、公開されていて誰でも利用できる代表的なAPIや、APIを利用するメリットも解説していきます。

この記事を読んでAPIの理解を深めていきましょう。

APIとは

APIとは、アプリケーション・プログラミング・インターフェース(Application Programing Interface)の略で、アプリケーションやソフトウェアとプログラムをつなぐ役割を持ちます。

サービスやソフトウェアの一部を公開、提供することで、さまざまなアプリケーション同士でのデータ連携を可能にします。APIには提供種類によって二種類の呼び方があります。

誰でも利用できるように公開、提供されているAPIをオープンAPIと呼び、公開、提供されていないものをクローズドAPIと呼びます。

 

APIに出来ること

APIは、前述の通り、APIとはアプリケーションやソフトウェアとプログラムをつなぐ役割を果たします。APIはそれ単体で動くシステムではないので、APIを用意しても、そのAPIを利用するソフトウェアなどがなければ利用することができません。

例えば、天気情報を取得するAPIを利用する場合、公開されているAPIの実装情報を元に、自身が用意したWEBアプリや、スマートフォンアプリにAPIを利用するためのコードを記述します。記述したコードを元に、APIとの通信を行うことで、APIの提供元のアプリケーションから開発したアプリケーションに天気のデータが送られ、アプリケーション上に天気情報を表示することができます。

このAPIを用いた通信を行うことを「API連携」と言います。

 

SDKとの違い

APIと混同されがちなものとして、SDKというものがあります。

SDKはソフトウェア開発キット(Software Development Kit)の略称で、ソフトウェア開発の際に必要なプログラムやAPI、ドキュメント、サンプルコードなどをまとめてパッケージ化したものです。SDKにはWEBサイトやアプリケーションの特定の動作を行うためのツールが内包されており、SDKを用いることで、開発者は実現したい機能の開発を行うだけで、簡単にアプリケーションやWEBシステムを作成することができます。

APIとSDKは、特定の機能を開発する際に開発を楽にしてくれるという点では同じです。しかし、SDKはAPIを内包していることもある開発支援ツールであり、APIとは役割が違います。

APIはパッケージ化されているものではないため、ドキュメントやサンプルコードなどはAPI提供元のWEBサイトなどに記載されています。どちらが優れている、ということはないため目的に合ったものを選びましょう。

 

「SDK」について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
「SDKとは?APIとの違いやメリットについて解説!!」

 

代表的なAPI

では、具体的にどのようなAPIが提供されているのか、一例を見ていきましょう。

API名称 提供元 主な利用用途
Google Maps API Google Google Map外からGoogle Mapの機能を利用することができる
Messaging API LINE LINEのbotなどなどから、登録ユーザーにメッセージなどを送ることができる
Twitter API Twitter TwitterのWEBサイト外でツイート機能やハッシュタグなどの機能が利用可能
Graph API Meta(旧Facebook) FacebookのデータをFacebookのWEBサイト、アプリ外から利用可能になる

 

開発したアプリケーションからTwitterへ投稿できるものや、LINEで友達へ情報を送ることができるものなど、私たちが普段利用しているWEBサイトにもこうしたAPIが使われています。

APIを利用することでサービスの提供元以外のWEBサイトから、簡単にデータのやり取りを行うことができるのです。

 

APIのメリット

ここまで、APIとはアプリケーションやソフトウェアとプログラムをつなぐ役割を持ち、誰でも利用な形で提供されているオープンAPIにはどのようなものがあるのか見てきました。

では、APIを利用することで得られる代表的な3つのメリットを見ていきましょう。

 

開発不要で機能の実装が可能

誰でも利用できるよう公開されてるオープンAPIを利用すれば、誰でも開発不要で実装したい機能を実装することが可能です。

APIを利用しやすいよう、提供元のWEBサイトに、様々な言語での実装方法についての案内もあるため、開発しているプログラムにAPIを組み込みやすいです。また、APIは特定の目的に特化して作られているため、自社で作成するよりデータ連携の不具合が発生する可能性が少なくなります。

 

生産性の向上

公開されているオープンAPIを利用することにより、データ連携の部分をAPIに一任することができ、データ連携以前、以後の機能開発に注力することができます。

開発すべき機能の母数が減ることで、開発者はアプリケーション開発の負担を減らすことができ、開発すべき機能に集中できるために生産性の向上が見込めます。

 

セキュリティの向上

実装したい機能を自社で開発するとなると、機能開発に加え、APIの送信データなどの改ざんが行われないように、セキュリティに考慮する必要があります。

公開されているオープンAPIのほとんどはデータ改ざんが行われないよう、トークンによるアクセス制御や暗号化、脆弱性の対策がしっかりしているため、オープンAPIを利用することで、自社で特定機能の開発の行うよりもセキュリティの向上が期待できます。

 

APIを利用して開発を快適にしよう

APIとは、アプリケーション・プログラミング・インターフェース(Application Programing Interface)の略で、API連携を行うことで、アプリケーションやソフトウェアとプログラムの間でデータの連携ができることを説明してきました。

また、公開されているオープンAPIを利用することで、誰でも簡単に、開発を行うことなくAPIが提供する機能を利用して機能実装を行うことができます。

自社で開発を行うよりセキュリティが高く、データ連携の開発を行わなくなる分、別の機能の開発に注力できるため、生産性も上がります。上手にAPIを利用し、開発を快適にしましょう。