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23.02.07

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Kotlinとは? Androidアプリの開発言語について解説!

アンドロイドアプリの開発でまず検討するのはKotlinではないでしょうか?

Kotlinとは、GoogleがAndroid開発の公式言語として採用しているプログラミング言語です。本記事では、Kotlinについて疑問に思っている方へ、概要や特徴についてわかりやすく解説していきます。

KotlinとはAndroid用のアプリ開発言語

Kotlinは、JetBrains社が開発したAndroid向けのアプリ開発ができるプログラミング言語です。

2011年にJetBrains社より開発されて以降、GoogleがAndroid向けのアプリ開発言語として公式採用し、現在も非常に高い人気を集めています。

 

代表的なAndroid向けプログラミング言語

Kotlin は、Java と同様に「オブジェクト指向言語」と呼ばれるプログラミング言語です。

オブジェクト指向言語とは、「クラス」と呼ばれる設計図を作成し、クラスをもとに「オブジェクト」と呼ばれる実体を生成します。そして、オブジェクトに命令することでプログラムを動かす言語です。

従来、Android向けアプリの開発にはJavaと呼ばれるプログラミング言語が広く利用されていました。Javaは、基本的にどのような環境でも使用することができます。そのため、広く利用されており、根強い人気がありますが、オブジェクト指向言語はその言語の特徴から習得が難しく、学習コストが高い点が指摘されていました。

そんな、オブジェクト指向言語をより簡潔・安全に利用できることを目的として、新たに開発されたのがKotlin です。

Javaから派生した言語はいくつかありますが、Kotlinは2017年にGoogleがAndroidOS向けのアプリ開発言語に公式採用したことで注目を浴び、広く利用されることとなりました。

 

Kotlinでできること

Kotlinは、Androidアプリ開発ができるプログラミング言語であると解説してきました。同時に、KotlinはAndroidアプリ開発以外も開発が可能です。続いては具体的に開発可能なものについて解説していきます。

 

Webアプリケーションの開発

Kotlinは、Androidアプリ(ネイティブアプリ)の開発が主流ですが、専用のフレームワークを使用することで、WEBアプリケーションの開発も可能です。

WEBアプリケーションは、Androidアプリ(ネイティブアプリ)のような、アプリストアからのインストールが不要であり、WEB接続ができる端末で使用できるアプリを意味します。

専用のフレームワークについては、下記の記事でも詳しく紹介しております。

スマホアプリ開発におけるフレームワークのおすすめをご紹介!

 

サーバーサイドの開発

サーバーサイドの開発で広く使用されているのは、Javaであり、その後継ともいえるKotlinでもサーバーサイドの開発が可能です。

特に、KotlinはJavaで利用率の高い「Spring」というJava開発者に支持率の高いフレームワークを利用することができます。そのため、Javaより管理しやすいコードで、これまで蓄積してきた資産を引き続き活用できるため、非常に高い人気を集めています。

これまで、Javaを使用して開発されたアプリケーションもKotlinに移行が進んでおり、海外でもAWSやAdobe、Atlassianなどのテック企業からDoorDashやING、Expediaなどの事業会社まで、Kotlinが活躍しています。国内の有名サービスも「アメーバピグ」「LINE GAME」「NewsPicks」など、幅広い分野で利用されています。

Kotlinの特徴

次に、Kotlinのと特徴について3つみていきましょう。

 

短く簡潔なコード

Kotlinの特徴として、大きくあげられるのはコードの記述が短く簡潔である点です。

Kotlin自体、Javaの簡略化と安全性の向上を一つの目的としており、システム構築の際の負担も大きく軽減されました。そのため、同一のプログラムをより簡潔に記載し、実行できるKotlinは、開発工数の削減につながります。

また、文法がシンプルなこともあり、習得難易度が高いJavaと比較すると学習コストを大きく下げることができます。

 

Androidアプリ開発の公式言語

KotlinはGoogleがAndroid開発の公式言語として採用している言語です。

Android開発者向けにGoogleからサポートオンライン学習コースの提供などもあり、強力なサポートが受けられます。

また、Kotlinは非常に安全性が高く、「Null Safety(Null安全)」という仕様が備わっており、Java使用時に発生することのあったエラーを防ぐことができます。

公式言語ならではの安心感で、安全にアプリ開発を進められます。

 

Javaとの相互運用性が高い

KotlinはJavaとの相互利用が可能です。

そのため、JavaからKotlin、KotlinからJavaを相互に呼び出して使用ができます。すでにJavaで開発が進められている場合でも、古いコードはJavaのままで残し、新しく開発する機能はKotlinで記述と、シームレスに使用することができます。そのため、これまでJavaで開発してきた資産を引き続き活用することができるのです。

KotlinでAndroid用のアプリを開発しよう

本記事では、Kotlinの概要やKotlinの特徴について解説してきました。

Kotlinは、2011年に開発されてから現在まで幅広く活用されているプログラミング言語です。世界的なシェアを見ても、スマートフォンの分野ではAndroid製品の使用率は高く、今後も広く活用されていくことが予想されています。

コード自体もシンプルで書きやすく、Googleによる学習者へのサポート体制も整っていることからも、初心者にとっても学習コストが低くおすすめの言語です。

Android向けアプリケーションの開発を検討しているのであれば、一度Kotlinを選択肢にいれてみてはいかがでしょうか?