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23.05.02

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PHPのおすすめフレームワーク5選!特徴についても解説

新しくプログラミングを勉強するにあたって選択される方も多い「PHP」ですが、そもそも「PHPについてよく理解していない」という方もいるのではないでしょうか?

今回は、PHPはどんなものなのか、また便利で種類の多いPHPのフレームワークの主だったものについて解説いたします。この記事をきっかけに、WEBアプリケーションの開発について目を向けてみるいい機会にしてみましょう。

PHPとは?

PHPは、WEB開発のためのスクリプト言語の1つであり、特にサーバーサイドでのWEBアプリケーション開発に広く使用されています。PHPは、1994年にRasmus Lerdorfによって作成され、その後、オープンソースのコミュニティによって発展し、現在はPHP Groupによって管理されています。

スクリプト言語とは、プログラミング言語のうち、比較的簡単でシンプルに記述や実行ができるものを意味します。記述がわかりやすく習得しやすいとも言われています。PHPはこのスクリプト言語の代表的な言語とされており、また似た言語としてJavaScriptとよく比較されているところを見るのではないでしょうか。

この言語の主な特徴は2点あり、1つ目が動的なページ作成が可能という点です。

PHPはHTML内にコードを埋め込むことができます。これによって、文章や画像がアクセスごとに変わり、ユーザーに適したHTMLファイルが都度サーバ側で作ることができます。こうしたページのことを「動的なページ」と呼びます。主な例として、頻繁に内容を更新したいブログやコラム、新着情報など検索エンジンや会員専用サイトなどがこれに当たります。

反対に、どのユーザーが開いてもコンテンツが一律一定のものを「静的ページ」と言います。内容がほぼ固定されているサービス紹介ページやLP(ランディングページ)、会社概要・IR情報など企業WEBサイトの基本情報は静的ページで作成されています。

2つ目にクロスプラットフォームで動作できるという点です。

PHPは、環境構築に手間が少なくWindowsはもちろんMacなど、標準で用意しているメモ帳でも開発することが可能です。そのため、広く使われているWebサーバーとの互換性が高く、習得が比較的容易であるため、多くのWeb開発者にとって人気の高い言語の1つです。

このような特徴があるPHPですが、「Laravel」「Symfony」「CodeIgniter」「CakePHP」「Zend Framework(Laminas)」など、多くのフレームワークがリリースされています。

 

フレームワークとは

フレームワークとは、開発する際によく利用される機能をまとめたものを意味し、目的に合ったものを利用することで一から開発する必要がなく、効率的に作業を進めることができます。

基本的にはテンプレートのように、プログラムごと一定のルールが存在し、プログラマーはそのルールに則って実装したいプログラムを記述・カスタマイズしていきます。

ルール化されているため、自分で一から開発するよりも簡単に少ないコードで開発を進めることができ、またプログラム記述の統一性から、メンテナンス性が高くなります。他にも、フレームワークはWEBサイトやスマートフォンアプリなど、様々なシーンで利用されています。

フレームワークについては、下記の記事でも紹介しております。

スマホアプリ開発におけるフレームワークのおすすめをご紹介!

おすすめのPHPフレームワーク

ここまで、PHPとフレームワークの概要について解説してきました。

続いて、実際におすすめのフレームワークについて、5つご紹介いたします。

 

Symfony(シンフォニー)

Symfonyは、2007年にSensio Labs社によって開発されたPHPフレームワークです。

WEBアプリケーションの開発速度の向上とメンテナンス量の軽減を目的に作成され、プログラミング言語のRubyで人気のフレームワークであるに大きく影響を受けています。その系譜を組んだ特徴として、「バンドル」という概念が用意されています。

バンドルとはファイルやフォルダの集まりを利用し、特定の機能を複数のアプリケーションで利用できるようにパッケージ化するというものです。代表的なバンドルはオープンソースとして外部公開されているものもあり、社内で同一の機能を再利用できるなど、作業の効率化が目指せます。

デメリットとして、日本語のドキュメントが少ないという点がありますが、安全性や開発工数の削減という意味では非常に多くのメリットがあります。

 

Laravel(ララベル)

Laravelは、2011年にアーミン・ロナッチャー氏によって開発されたPHPフレームワークです。

元々、上記で解説したSymfonyという様々なシステム開発に利用されてきた高い実績をもつフレームワークを土台にして開発されたという特徴もあり、その実績から高い信頼性を兼ね備えております。

合わせて、分業開発がしやすいMVCフレームワークを採用していることの他、便利なコマンドやプラグインが豊富に用意されていることも大きな特徴です。

そのため、リリースから10年以上たった現在でも広く利用されており、日本国内で現在も2000以上のWEBサイトで利用されている非常に人気と知名度の高いフレームワークです。

Laravelについては、下記の記事でも紹介しております。

Laravelとは?PHPフレームワークについて解説!

 

CodeIgniter(コードイグナイター)

CodeIgniterは、2006年にブリティッシュコロンビア工科大学によって開発されたPHPフレームワークです。

主な特徴として、環境構築が非常に簡単であるという点と、軽量で必要最低限の機能が搭載された「マイクロフレームワーク」である点が挙げられます。Codeigniterは、環境構築の際に、難しいコマンド不要でインストールを行うことができ、フレームワークの最低限のルールを覚えるだけで開発を進めることができます。

また、フレームワーク自体がかなり軽量なため、動作が軽くWEBアプリケーションやWEBページの表示速度によるユーザーの離脱率減少に繋げることができます。

 

CakePHP(ケイクピーエイチピー)

CakePHPは、2005年にcakeソフトウェア財団によって開発されたPHPフレームワークです。

名前は「ケーキを焼くように簡単に開発できるから」というユニークな由来となっており、ロゴやオフィシャルサイトなどでもケーキのデザインが利用されたりなど印象深く、そうした点も世界に浸透していった理由の一つかもしれません。

フレームワークとしての主な特徴として、「bake機能」があげられます。

これは、Webアプリケーションの雛形を自動生成するための機能のことです。対話形式の質問に回答することで、プログラムの自動生成が行われます。そのため、テキストボックスやラジオボタンなどのフォーム関連タグを自動生成できたり、テーブルレコードの追加や削除を行うマスタ画面の作成に役立てることができるなど、開発の手間を大きく削減することができます。

 

Zend Framework(ゼンドフレームワーク)

ZendFrameworkは、2006年にZend Technologies社によって開発されたPHPフレームワークです。

主な特徴が2つあり、拡張性に優れているという点が挙げられます。

ZendFrameworkは、コンポーネントと呼ばれる多くのライブラリが用意されており、大規模な案件に向いているフレームワークとして活躍しております。

2つ目にデザインパターンの制限がないという点です。自由に使えるアーキテクチャが設計されており、ユーザーが従うべき「開発パラダイム」「開発パターン」というものは存在せず、さまざまなデザインパターン用コンポーネントが提供されています。また仕組みもとてもシンプルに構成されており、他のフレームワークと比較しても習得しやすいとされております。

また、現在はZendFrameworkはLinux Fundationに移行され、後続的に開発されているのが「Laminas」です。Zend Frameworkの名前は現在も利用されていますが、開発の主体は新しい「Laminas」に変更されています。基本となる考え方はZend Frameworkと変わりなく、フレームワークとして目指す方向性には大きな変化がありません。

 

PHPフレームワークでWEBアプリケーションを開発しよう

本記事では、PHPやフレームワークの概要からおすすめのPHPフレームワークについて解説してきました。

フレームワークはそれぞれ特徴やメリットがあり、目的に合わせて必要なものを選択していく必要があります。上手に活用することで、アプリケーション開発にかかる負担の軽減と、品質の向上に繋げることができます。

近年のアプリケーション開発シーンではフレームワークの利用はほとんど必須となっており、それぞれの特徴を理解することで、より業務の効率化に繋げることができます。気になるフレームワークがあった方はぜひ一度、利用を検討していみてはいかがでしょうか?