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23.07.11

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Go言語のおすすめフレームワーク5選!特徴についても解説

「Goってどんなプログラミング言語なの?」「何が開発できるの?」と言った疑問を持っている方も少なくないのではないでしょうか?

本記事ではGo言語の特徴やできることおすすめフレームワークについて解説していきます。

Go言語とは?

Go言語は、Googleが2009年に開発したプログラミング言語です。C言語のシンプルさPythonの処理速度の速さを併せ持ち、2020年にはエンジニアが学びたいプログラミング言語ランキングで1位を獲得しています。

Go言語の特徴

Go言語の一番の特徴は、シンプルな構文で「誰が読んでもわかりやすいプログラム」であるという点です。Go言語は、マルチプロセッサの登場などによりシステムが大規模化・複雑化した時期に開発されました。

マルチプロセッサは、一つ以上のプロセッサ(CPU)が同時に動作し、タスクを分散処理することができるコンピューターシステムの構成のことです。従来は、一つのプロセッサ(CPU)が順番にタスクを処理しており、コンピューターの性能向上や処理要求の増大によって処理能力の不足が問題となっていました。そこで、新たなシステムとしてマルチプロセッサが登場したのです。これによって、処理能力やパフォーマンスが大きく向上したのと引き換えに、複数のプロセッサが並列に処理を行うことからシステムが複雑化しました。そのため、Go言語はこうした変化に対応しよりシンプルで簡潔な設計を目指して開発されました。

さらに、Go言語は並行処理と軽量な並列処理にも優れており、ネットワーク化したシステムの開発に適しています。

並行処理は、複数のタスクを時間単位ごとに分割して交互に進行させることで、全体から見ると2つのタスクが同時に進行しているように見えます。一方、並列処理は複数のタスクを実際に同時に進行させる処理であり、複数のCPUやコアを活用して効率的に処理を行います。このような並行処理と並列処理の特性により、Go言語はネットワーク化したシステムや並行処理が必要な処理において、高いパフォーマンスと効率性を実現することができます。

Go言語で開発できるもの

Go言語は、さまざまなものを作れる汎用的なプログラミング言語です。Go言語でできることを具体的に5つ紹介していきます。

Webサーバーの開発

Go言語のNet/httpパッケージを使用することで、簡単にWebサーバーを構築することができます。これにより、サービスの開発からサーバーの構築までを一貫してGo言語で行うことができます。

スマートフォンアプリの開発

Go言語には、クロスコンパイル機能があり、これによってスマートフォンアプリの開発も可能となっております。AndroidやiOSを含むさまざまなプラットフォームに対応したアプリを手軽に開発することができます。

IoT開発

Go言語の「Gobot」というフレームワークを使用することで、ドローンやロボットなどの組み込み開発を行うことができます。Gobotはネットワーク通信やセンサーの制御などを簡単に行うことができるため、IoT開発に適しています。

CLIアプリケーションの開発

Go言語は、OSやプラットフォームに依存せずに開発することができます。そのため、コマンドラインインターフェース(CLI)アプリケーションの開発に向いています。LinuxやMacなどのターミナルで利用されるコマンドラインツールを開発することができます。

APIサーバー開発

Go言語の特徴である例外処理のなさや並列処理のサポート、そして環境に依存しない開発の容易さが、APIサーバーの開発に適しています。Go言語を使用することで、高性能で柔軟かつ効果的なAPIサーバーを構築することができます。

これらの要素により、Go言語は幅広い用途において活用され、将来性のあるプログラミング言語として注目されています。

おすすめのGo言語フレームワーク

ここまで、Go言語の特徴と概要について解説してきました。

続いて、実際の開発におすすめのフレームワークを5つご紹介いたします。

Gin(ジン)

Ginは、2014年にリリースされたWEBアプリケーション開発に特化したフレームワークです。

主な特徴として軽量でHTTPルーターのレスポンスが速いという点があげられます。同じGo言語の古参フレームワークであるMartiniの40倍であり、スムーズな動作が可能です。

また、セキュリティの脆弱性に対しても強く、堅牢なアプリケーションを作成することができます。公式の日本語ドキュメントも提供されており、学習しやすいという点もあげられます。

パホーマンスとセキュリティの安定性が高く、Go言語の中でも歴史の古く、非常に人気のあるフレームワークの一つです。

 

Echo(エコー)

Echoは、2015年にリリースされたマイクロフレームワークです。

先に紹介したGinをモデルに作成されたフレームワークであり、軽量で拡張性が高く非常に人気があります。

小・中規模の開発で主に用いられており、RESTful APIを用いているため堅牢で安全な情報の交換ができ、HTTP / 2をサポートすることでレスポンススピードも速いといった特徴があります。

シンプルで拡張性も高くなっているので、Ginと同じくGo言語では人気のあるフレームワークとなっています。

 

iris(アイリス)

irisは、ジェラシモス・マロプロス氏によって開発された新しい未来的なWEBフレームワークです。公式サイトでも「ベンチマーク最速」を謳っており、デバイス関係なく、Webサーバやデスクトップ・スマートフォン・ラズベリーパイなどで高速パフォーマンスを発揮することができます。

主な特徴として、サンプル・ドキュメントの多さが挙げられます。

公式ドキュメントが300ページもあるため、重要な技術はドキュメント内のコードで確認することができます。また、癖のないフレームワークのため、他人のコードも読みやすく、メンテナンスもしやすいフレームワークです。

 

Revel(レヴェル)

Revelは、2013年頃にWEBアプリケーションフレームワークとして初版が誕生しました。

JavaとScalaで開発ができるPlay Frameworkに影響を受けて作成されました。主な特徴として、MVC(Model、View、Controller)モデルを採用しており、データ処理や各機能ごとの管理など役割を分担しての開発作業が可能です。

また、自動コンパイルが可能という特徴があり、Go言語のプログラムを変更した時点で自動的に再コンパイルが実行されます。加えてフルスタップフレームワークであることから、主要な機能が兼ね備えられており、大規模なWEBアプリケーションの開発に適しています。

さらにRevelは、コミュニティも活発に活動していることから、初心者からでも取り組みやすいフレームワークです。

 

Beego(ビーゴ)

BeegoはAstaXie氏によって、2012年に誕生したGo言語ベースのWebアプリケーションフレームワークです。

主な特徴として、高性能なフルスタックフレームワークであるという点があげられます。

Revel同様、MVC(Model、View、Controller)モデルを採用しており分業での作業が可能となっており、効率的な開発が可能です。また、ORM(ORマッパー)や専用のCLIなども用意されており、Beegoのみでアプリケーションの開発をすることができます。

合わせて、自動テスト機能も搭載されているので、コーディング以外の面に関しても非常に優れたフレームワークです。

これらの特徴から、Beegoは「HUAWEI社」を筆頭に、数多くの中国系有名企業を顧客として抱えており、中国で一番人気を集めるGo言語フレームワークとなっております。

Go言語フレームワークで開発をしよう

本記事では、Go言語やフレームワークの概要からおすすめのGo言語フレームワークについて解説してきました。

フレームワークはそれぞれ特徴やメリットがあり、目的に合わせて必要なものを選択していく必要があります。上手に活用することで、各種開発にかかる負担の軽減と、品質の向上に繋げることができます。

近年のアプリケーション開発シーンではフレームワークの利用はほとんど必須となっており、それぞれの特徴を理解することで、より業務の効率化に繋げることができます。気になるフレームワークがあった方はぜひ一度、利用を検討していみてはいかがでしょうか?