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22.02.15

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オフショア開発に欠かせない!?ブリッジSEとコミュニケーターの違い

海外に開発を委託するオフショア開発においては、ブリッジSEとコミュニケーターという聞き慣れないポジションがあります。
そもそも初めてブリッジSEを聞いた方や、言葉は知っていても仕事内容や違いについてまでわからないという方も多いでしょう。

しかし、ブリッジSEやコミュニケーターはオフショア開発において欠かせない存在です!
そこで今回はブリッジSEやコミュニケーターの役割や2つのポジションの違いについて解説します。

ブリッジSE(ブリッジエンジニア)とは

ブリッジSE(ブリッジエンジニア)とは、オフショア開発において依頼元(日本)と依頼先(海外開発チーム)との橋渡し役となる、
外国語が堪能なシステムエンジニアを指します。

オフショア開発では人件費の安い東南アジアなどの海外に開発を委託しますが、もちろん海外の開発チームは日本語が使えないことが多いです。
そこで言語の壁を乗り越えるために必要な橋渡し役をブリッジSEと呼びます。

依頼元と依頼先との間に立ち、円滑に業務が行えるようにサポートすることがお仕事であります。
主にシステムエンジニアとしての能力に加え、言語能力が求められるのが特徴です!

ブリッジSEが日本人の場合→現地語や英語が流暢なシステムエンジニア
ブリッジSEが現地の人の場合→日本語ができるシステムエンジニア

 

ブリッジSE(ブリッジエンジニア)のメリット

依頼元と依頼先をつなぐブリッジSEですが、通訳・翻訳能力だけではなく、プログラミングスキルや知識もあわせ持っています。
そのため技術的な話も伝わりやすく、仕様の変更・相談などもスムーズに行うことが可能です。
またマネジメント能力や、コミュニケーション能力も重視されることも多いので、比較的コミュニケーションを取りやすい人材が採用される場合が多いです。

・エンジニアとしての技術力や知識がある
・比較的コミュニケーション力がある

 

ブリッジSE(ブリッジエンジニア)のデメリット

コミュニケーション能力やプログラミングの技術力・知識が求められるブリッジSEはコミュニケーターや一般のSEよりも人件費が高くなります。
また通訳・翻訳以外にも現地のエンジニアの管理などマネジメント業務も行うので、ブリッジSEの能力によって、進捗や仕上がりに大きな影響があります。

・人件費が高くなる
・ブリッジSEのスキルがプロダクトの進捗・完成品に大きく影響する

コミュニケーター(comtor)とは

コミュニケーター(comtor)とは、ビジネスレベルの日本語を理解し、通訳や翻訳を行う人材を指します。

・仕様書や指示書などの書類の翻訳
・質問や指示、会議などでの相互のコミュニケーションの通訳や翻訳

プログラミングや設計などの技術面などのスキルに関してはあまり期待できないので、基本的な役割としては通訳ということになります。

ブリッジエンジニアと比べると総じて日本語能力が高く、コミュニケーションを取ることも多いため、
コミュニケーション能力が基準で採用されることもあります。
したがって、ブリッジSEよりもコミュニケーション能力・言語能力が比較的高い場合が多いです。

 

コミュニケーター(comtor)のメリット

コミュニケーターは基本的に通訳・翻訳に特化している人材が多いので、「言語能力の高さ」「コミュニケーションスキルの高さ」が期待できます。
さらにブリッジSEよりもコストを抑えることができるので、中長期の契約となるオフショア開発においてはかなりコスト削減につながるでしょう。

・言語能力が高い
・コミュニケーションスキルが高い
・人件費のコスト削減になる

 

コミュニケーター(comtor)のデメリット

一方ブリッジSEとは違い、プログラムや設計などの技術面や、タスク管理などのマネージメントスキルに関してはほとんど期待できません。
知識や経験が不足しているコミュニケーターには、エンジニア特有の単語やシステム開発特有の翻訳・表現などで思わぬ誤訳や誤解が生じる可能性があります。

・エンジニアとしての技術力・知識は不足しているので、技術的な話は伝わりづらい
・エンジニア特有の単語などがうまく伝わらない可能性もある

ブリッジSEとコミュニケーターの違い

ブリッジSEとコミュニケーターは「システムエンジニアとしての技術力があるかないか」と部分で大きく違いがあります。
依頼元と依頼先の間に立って、言語の壁をなくし、コミュニケーションを取るという面で言えば共通していますが、
コミュニケーターの場合エンジニアとしての知識がないため、技術的な話が伝わりづらいという懸念点があります。

ブリッジSEの場合は、システムエンジニアとして技術的な知識があるので、プロジェクトが円滑に進みやすい場合も多いです。

このような技術的な知識の差から、ブリッジSEの方がコミュニケーターよりも人件費が高くつくという違いもあります。

ポジション 言語能力 エンジニアとしてのスキル 特徴 人件費
ブリッジSE システムエンジニアとしての知識と言語能力がある 通常SEの1.5倍ほど
コミュニケーター × 技術的な知識はないが、言語能力が高い 通常SEと同等

 

自社にあった人材を選ぶ

ブリッジSEとコミュニケーターの違いについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
コミュニケーションが要となるオフショア開発において、ブリッジSEもコミュニケーターもなくてはならない存在です。

下記のようにプロジェクトによってオフショア開発チームの構成は多岐に渡ります。
・ブリッジSEとSEを採用する開発チーム
・コミュニケーターとSEを採用する開発チーム
・ブリッジSEとコミュニケーターの両方を採用する開発チーム

またブリッジSEやコミュニケーターはプロジェクトの進捗や、完成品のクオリティにも大きく関わるポジションの人材になるので、
依頼する際は実際にコミュニケーションを取ってみて、その人の能力などを確かめることが大切になります。

予算やチームの構成に合わせて、自社のプロジェクトにあった人材か見極めることが、成功の要因の一つとなりますね!