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22.04.19

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コミュニケータ(comter)とは?仕事内容と将来性を知って、選択肢を増やそう!

グローバルに活躍できる仕事を探すと、通訳の求人以外にコミュニケータという仕事の求人を見かけることはありませんか。

海外に開発を委託するオフショア開発においては、コミュニケータやブリッジSEという日本語を話すことができる人材が欠かせません。今回は、コミュニケータとはどのような仕事で、何のスキルが必要となるのか、さらにコミュニケータの将来性まで解説いたします。

グローバルに活躍したいと思っている方は、ぜひコミュニケータという職種を知っておきましょう。

 

コミュニケータ(comter)とは?

コミュニケーター(comtor)とは、ビジネスレベルの日本語を理解し、通訳や翻訳を行う人材を指します。

例えば、日本語を話すことができない海外エンジニアと日本企業の間に入り、通訳や翻訳の業務を行います。日本語に対応できる人材としてブリッジSE(ブリッジエンジニア)という似た人材がいますが、コミュニケータはブリッジSEと違い、プログラミングといった技術面でのスキルはなく、通訳や翻訳がメインの業務となります。

様々な業界で通訳や翻訳という仕事がありますが、IT業界では特に通訳や翻訳ができるコミュニケータという人材へのニーズが高まってきています。その背景としては、日本よりも海外の人件費が安いことやエンジニア確保のためにオフショア開発の活用が増え、IT業界でグローバル化が進んできているためです。

コミュニケータとブリッジSE(エンジニア)のちがいについてはこちらの記事をどうぞ。
オフショア開発に欠かせない!?ブリッジSEとコミュニケーターの違い

 

コミュニケータに必要なスキル

コミュニケータが即戦力として業務に従事するには、必要となるスキルがあります。今回はコミュニケータに必須スキルを、3つご紹介いたします。

・言語能力
・文化理解
・コミュニケーション力

 

言語能力

コミュニケータに一番必要なスキルは、言語能力になります。言語能力は、「読む・書く・聞く・話す」の能力の全てが必要となります。日本語であれば必要なレベルは、日本語能力試験のN1が必須となることが多いです。日本語能力が低くてもN2は必要となります。

言語能力は、翻訳が必要な言語のどちらかに理解が偏っていてると、正確に翻訳や通訳をすることはできません。コミュニケータの中には、日本語の学習に力を入れるあまり、通訳や翻訳が必要なもう片方の言語への理解が少なく、日本にだけある独特な表現をもう片方の言語に訳すことができずに困るケースがあります。だからこそ、言語能力は通訳で必要となる言語のどちらも向上をさせる必要があります。

ITのコミュニケータとしては、ITの知識があることも重要となります。母国語でも自分の知識のない分野だと、何を話しているのか理解できないことがありますよね。それと同様で、通訳や翻訳を行う業界の専門用語を理解しているかいないかで、通訳や翻訳の質が大きく変わってきます。

 

文化理解

文化の違いというのは、ビジネスシーンにおいてマナーとして現れることが多くあります。コミュニケータとして通訳していくには、通訳が必要な国のどちらのビジネスマナーも知っている必要があります。

通訳や翻訳の業務では社内でのやり取りだけではなく、社外とのやり取りが多くあります。例えば、取引先の日本のビジネスマナーを知らないことにより誤解を与え、トラブルが起きてしまうこともあります。

言葉の表現方法にも、文化の違いが顕著に出ることがあります。日本ではストレートに表現せず婉曲した表現を好むことが多いですが、海外ではそもそも婉曲した表現が存在しないことが多々あります。その中で、コミュニケータが円滑に業務を進めていくためには、それぞれの文化的背景を理解した上で、通訳や翻訳を行なっていくことが求められます。

 

コミュニケーション力

コミュニケータは、通訳や翻訳をする中で社内でも社外でもコミュニケーションを取る必要があります。そのため、コミュニケーションを取る回数で言うと、開発に関わる人の中でも一番多いと言えます。

例えば、開発に関わる会議では、相手企業との関係性を理解し、その関係性に合わせた適切な表現を行うといった配慮が必要となります。他にも通訳を行う中では、相手の気持ちを汲み取ることや話をうまくまとめることも必要となります。

コミュニケータとしては、多くの人と関わりながら業務を進めていくことから、業務全体でコミュニケーションが必要となっていきます。

コミュニケータの仕事内容

コミュニケータの主な仕事内容は、通訳翻訳になります。例えば、開発に関わる資料や仕様書、見積書の翻訳、日本企業との連絡、会議の進行などがあります。

会議では通訳内容の正確さやスピードが求められます。また、会議に参加している人の関係性や状況に合わせた表現で進めていく必要があります。

コミュニケータとして日本企業と関わる場合には、必要となった時に通訳をするだけでは、信頼関係を構築することはできません。日本企業には開発の状況について逐一報告、連絡、相談というのが求められます。このように、通訳や翻訳の業務と言っても、その国の文化に合わせて業務を進めていくことが求められます。

コミュニケータの将来性

日本でも海外でもグローバル化が進んでいく中で、通訳や翻訳の必要な場面が増えてきています。それに伴い、機械による翻訳機もどんどん普及してきました。ですが、会議や打ち合わせといったスピードが必要となる場面では、翻訳機だと対応しきれないことも多々あります。さらに、契約書や請求書などの書類に関しては、万が一翻訳機での翻訳に間違いがあれば、大きな問題となります。

簡単な翻訳や通訳であれば翻訳機でも大丈夫ですが、専門性や通訳スピード、正確性は翻訳機では行えません。そのため、ビジネスマナーや日本で言えば報連相のような文化的背景を理解した上で表現ができるコミュニケータが必要となります。

コミュニケータという職種は一般的な通訳に比べると、IT業界のグローバル化に合わせて、今後さらに必要とされる職種になっていくと言えます。

専門性の高い通訳士としてのコミュニケータ

グローバル化が進む中で日本語や外国語を話せる人材は、年々増えてきています。また、翻訳や通訳ができる機械も益々増えてきました。ですが、その中でも専門用語を認知していて、通訳や翻訳が必要な国の文化も理解しているという人材は少なく、とても貴重な存在です。

DX化が進む日本では、エンジニアのようなIT人材は確保が難しいことから、海外で開発を進めるオフショア開発の活用が進んできています。そのため、IT業界でのグローバル化は避けて通ることはできません。

IT業界のコミュニケータという職種で、第二言語を習得した人材へのニーズが高まっていくことは間違いないでしょう。グローバルに活躍できる仕事に就きたいと思っている方は、ぜひコミュニケータという職種を知ることで、今後のキャリアの選択肢を増やしてみてはいかがでしょうか。