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22.04.12

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ブリッジエンジニアを目指す人必見!仕事内容から将来性まで徹底解説。

ブリッジエンジニアは、海外企業と日本企業の間に入り、円滑にプロジェクトを進めるための橋渡しをする仕事です。現在オフショア開発の活用が増えていることもあり、ブリッジエンジニアの需要が増えてきています。

最近需要が増えてきている職種だからこそ「そもそも何のスキルが必要でどのような業務があるのだろう」、「最近需要が増えてきていると聞いたけど将来性はあるのかな」と悩まれていませんか。

今回はブリッジエンジニアとして必要なスキルや業務内容、そして将来性まで詳しく解説いたします。

ブリッジエンジニアに必要なスキル

ブリッジエンジニアには、エンジニアとは異なるスキルが求められます。ブリッジエンジニアとして必要となるスキルを、3つご紹介いたします。

・語学力
・技術力
・マネジメント力

 

語学力

海外と日本の間に入りスムーズに業務を遂行するには、やはり語学力が重要となります。オフショア開発の失敗の多くがコミュニケーションの不足によるものと言われている程、コミュニケーションが取れずに苦戦している企業が多くあります。コミュニケーションを取るためには、高い語学力が求められます。

オフショア開発を行う国は、ベトナムや中国、インドなどとアジア圏が多く、英語か現地の母国語を使用することとなります。ブリッジエンジニアとして求められる語学力は書類を翻訳できるというようなものだけではなく、開発に関わる専門用語についても理解している必要があります。そのため、言語を習得する場合はビジネスレベルを目指すと間違いないでしょう。

 

技術力

ブリッジエンジニアは、プログラミングスキルだけではなく、仕様書の理解、要件定義、納品物のチェックなど、システム開発の一連の流れを理解している必要があります。そのため、開発に関わった経験が開発の一部だけであったり、エンジニアとしての経験が浅いと、海外のエンジニアへ指示を出すことはもちろん、全体を管理することができません。

日本人同士であれば「これはいつものような感じで」と内容を詳細に落とし込まなくても、共通認識があるため伝わることが多いです。ですが、海外のエンジニアに対して日本と同じように曖昧な伝え方をすれば、海外エンジニアにとっては何をどのようにすればいいかわからず開発に着手することが難しいです。そのため、開発内容を細かくかみ砕いて説明できるぐらいの知識や技術力というのが必要となります。

 

マネジメント力

ブリッジエンジニアは、マネジメントをすることが主な業務となります。オフショア開発では、ブリッジエンジニアが文化や考え方の異なる海外のエンジニアと開発を進めていく必要があります。

日本人とコミュニケーションをとる時には、詳しく説明をしなくても開発を進められることがよくあります。ですが、日本と同じように大まかな説明で業務を進めようとしても、海外では「言われていないからしなかった」ということはよく起こります。

海外のエンジニアと開発を進めていった際に、指示が伝わらず後になってトラブルが発生したり、トラブルにより開発スケジュールに遅延が発生することもあります。そのため、海外の文化的背景を理解した上で、業務の進捗管理スケジュール調整を行っていくことができているかが開発の成功にかかっています。

 

ブリッジエンジニアの仕事内容

ブリッジエンジニアの仕事内容は幅広いですが、特に重要となる3つの業務内容をご紹介いたします。

・現地のエンジニアへの案件内容の説明
・納品物のチェック
・現地のエンジニアの人材育成、技術指導

現地のエンジニアへの案件内容の説明

日本から受注した案件を、海外のエンジニアが理解できるように説明する必要があります。オフショア開発では、海外のエンジニアが案件や仕様書の内容を理解できているかどうかが、求められている内容や品質で提供できるかに関係します。理解してもらうためには、日本から依頼がきた内容をそのまま伝えるのではなく、海外のエンジニアにもわかるように伝えなければいけません。

例えば、日本語の仕様書や設計書を、海外のエンジニアが理解できるように翻訳するスキルも必要となります。日本の仕様書や設計書には、具体的にいつまでに何をどこまで行うのかを詳細に記載していないことがよくあります。そのため、海外のエンジニアに説明する際には、日本人の共通認識で説明されていないところも明確にし、説明をすることが求められます。

納品物のチェック

納品物が設計書通りに作られているかを、ブリッジエンジニアが最終的なチェックを行います。ここでチェックに漏れがあり品質を落としてしまうと、発注側への信頼関係を損なってしまい、それ以降受注できなくなってしまうことがあります。そのため、ブリッジエンジニアには適正な判断と対応が求められていきます。

納品物にバグや設計書と異なるところがある場合は、現地のエンジニアに指示し修正を行っていく必要があります。現地のエンジニアの指示についても、認識の違いによるトラブルを避けるため、丁寧に説明し指示を出さなければいけません。

 

現地のエンジニアの人材育成、技術指導

文化や習慣の違う海外のエンジニアを育成し指導することも、ブリッジエンジニアの重要な業務の一つです。日本と比べると人材が流動的なため、人材育成の仕方も大きく異なります。現地のエンジニアに日本への留学経験や日系企業での開発経験があると、日本人の文化や考え方を理解していることが多いです。ですが、そのような経験がない場合は、海外のエンジニアに日本文化や開発基準を理解してもらうには時間がかかるケースがあります。

現地のエンジニアに、人材育成や技術指導を通して日本の開発基準や文化を伝えることができているかが、日本企業の品質を保つことができているかに関わってきています。だからこそ、文化の違いを理解した上で信頼関係を構築していき、人材育成や技術指導を行っていく必要があります。

 

ブリッジエンジニアの将来性

日本では、エンジニアの不足が年々深刻化しています。そんな日本とは反対に、海外には優秀なエンジニアが豊富にいます。さらに、海外のエンジニアの人件費が低く、開発コストを削減させるため、オフショア開発の活用は今後さらに増えていくと予想されます。

自然災害の多い日本では、リスク分配のため開発拠点を分ける企業も多くあります。このような場合には、日本の開発基準やプロセスを海外のエンジニアに、指導や教育ができる人材が必須となります。

国によっては開発コストが上がっている中で、日本のエンジニアの方が人件費が安く品質が高いという場合もあり、海外企業が日本で開発を行うためにブリッジエンジニアが必要というケースもあります。

以上のことから、今後ブリッジエンジニアは、日本企業と海外企業どちらからも必要とされる人材になっていくと言えるでしょう。

 

ステップアップとしてのブリッジエンジニア

今回はブリッジエンジニアになるために、知っておいた方がいい必要なスキルや業務内容などをご紹介いたしました。ブリッジエンジニアは、エンジニアとしてのスキルだけではなく、マネジメントや語学力など、さまざまなスキルを活かして活躍できる職種です。

IT人材の確保や開発コスト削減、災害リスクの分散などのためにもグローバル化が進んでいる中で、ブリッジエンジニアの需要は今後さらに高まると考えられます。

将来エンジニアとしてグローバルに活躍したいという方は、ぜひブリッジエンジニアとしての職種を選んでみてはいかがでしょうか。