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オフショア開発の価格はどのくらい?国内と海外の平均的な相場を解説。
システム開発にかけるコストを抑えたい企業に選ばれる、海外に開発を委託するオフショア開発。開発コストが安いと言われているオフショア開発ですが、実際どのくらい費用がかかるのか知りたい…。
そういった方に向け、今回はオフショア開発の「平均的な相場」についてご紹介します!
もくじ
そもそもオフショア開発ってなに?
IT業界では、海外にシステム開発を依頼することを「オフショア開発」といいます。主に、「オフショア開発」の依頼先としては、ベトナム・フィリピンといった東南アジアが対象となることが多く、Webアプリやスマホアプリの開発・保守業務を行います。
日本国内で開発するよりも安く開発できる
日本国内ではなく、なぜ海外にシステム開発を委託する必要があるのでしょうか。日本国内で使うアプリなのであれば、日本に住んでいる日本人が作った方が早いのでは、と思うかもしれません。
オフショア開発のメリットとして、開発コストが抑えられるからです。
日本と比べると人件費が半分程度といわれている東南アジアなどで開発をすることで、同じ人数・期間で開発を進めたとしても、開発にかかるコストが抑えられます。
開発費用 = エンジニアの人件費 × 開発工数 + 固定費用 |
上記のように人件費を抑えることは全体の開発コスト削減に大きくつながります。
国内と海外(オフショア開発)の平均的な相場
ここまでオフショア開発は、開発コストが抑えられるとお伝えしてきました。
ここからは実際に国内と海外(オフショア開発)の平均的な相場についてみていきましょう。
国内で作成する場合の平均的な相場
それでは実際に日本国内で開発したらどのくらいの費用がかかるのか、「国内の平均的な相場」についてお話しします。
アプリ開発やシステム開発の費用はエンジニアの人件費と工数に比例します。企業によってもちろん違いはございますが、一般的なエンジニアの単価相場は以下のイメージです。
システムエンジニア | 単価相場 |
---|---|
初級(新人レベル) | 60万円~100万円程度 |
中級(チームリーダーレベル) | 80万円~120万円程度 |
上級(プロジェクトマネージャー) | 100万円~160万円程度 |
例えば人月単価80万円のSE3名、100万円のPLと120万円のPGで構成されたチームが5人月の工数で開発すると
純粋に人件費だけで460万円かかります。人件費は開発費用のおよそ8割を占めているといわれているので、人件費を下げることが開発コストを抑えることにつながるのがおわかりいただけるかと思います。
アプリのジャンル | 費用相場について |
---|---|
EC系 | 100万円~300万円程度 |
コミュニケーションツール系 | 100~500万円程度 |
ゲーム系 | 300万円~1,000万円程度 |
チャットボット系 | 50万円~100万円程度 |
管理ツール系 | 50~300万円程度 |
上記の表で紹介している費用相場の内訳は人件費+固定費用になります。
ジャンルごとに違いがあるのはもちろん、搭載機能や開発規模によって、同じジャンル内でもかなりの費用差があることがわかりますね。
オフショア開発(海外)で作成する場合の平均的な相場
国内開発での平均相場がわかったところで、オフショア開発での平均的な相場をみてみましょう。まずはじめに日本と海外でのITエンジニアにおいての給与事情に注目します。
出典:商務情報政策局 情報処理振興課 「IT人材に関する各国比較調査 結果報告書 」
他国と比較してもIT人材の平均年収は米国が高い水準ですね。
次いで日本が続き、各国と比べるとかなり年収も高く、その分人件費もかかるでしょう。一方オフショア開発の需要が高まりつつある「ベトナム」の年収は日本と比べると低いことが確認できます。ベトナム人エンジニアの人件費は月額20万円から45万円前後(平均33万円程度)で、日本のエンジニアと比べると平均単価は25%程度と言われています。
一例となりますが、1ヶ月あたりの単価は下記のようになります。
開発期間が長く、規模の大きい開発だとよりコストパフォーマンスが良くなります。
しかしベトナムエンジニアとのコミュニケーションをとるためにコミュニケーターやブリッジSEにも費用をかける必要があるので、開発規模によっては国内の方が開発費用を抑えることができる場合もあります。
作成したいアプリによって使い分ける
国内と海外(オフショア開発)の開発における平均的な相場について紹介しました。
ただ、状況によってはオフショア開発よりも国内の開発の方が高くなってしまうこともあります。
例えばエンジニア2名で1ヶ月の開発期間だと、通訳やブリッジSEを考慮した時オフショア開発の方が高くなってしまう場合もあるので、小規模なチームで開発できるものであれば日本の方がコストメリットが出て、大規模チームで開発する場合はオフショア開発の方がコストメリットが出やすいということが多くなります。
開発したいアプリによって、国内開発・オフショア開発を使い分けることも必要です。